Story

そうなんですよ。入社後の半年は、現場の仕事への理解を深めるために、サービスステーションでエンジニアとしての研修を受け、先輩と修理・定期点検の実作業を経験しました。

その後、人事に戻って、新卒やキャリア社員の採用業務のほか、当時、川口に新設した研修施設立ち上げを手伝ったりしていました。

ええ、新卒で食品メーカーに入り、3年間営業を経験しました。ここだけの話、空調機器や人事の仕事に興味があったというわけではないんです。会社としての歴史の長さや、安定性の高さでTO-REIを選びましたから。

なぜなんでしょうね？　入社1年後「サービスエンジニアとして、昭島サービスステーションで働いてみないか？」という異動の話が来ました。驚きはありましたが、入社後しばらくは実務にあたっていたので「できるかも」とポジティブに捉えました（笑）。

それで7年間サービスエンジニアとして現場に立った後、東京営業所の設備課の施工管理担当となり、今に至ります。

設備工事を行う協力業者さんを監督するのが主な業務です。営業から引き継いだ案件のスケジュール作成、機器や職人さんの手配、現場での指揮までが役目です。

東京営業所では、学校やオフィスビルからのご依頼が多く、ワンフロアの中のエアコン数台の更新工事から、全フロア数百台にも及ぶ大規模工事まで様々な案件があります。

実はそれ以外にも、CADというソフトを使って施工図作成にも挑戦しています。施工図とは、現場の寸法や配管などをより詳細に反映した図面のことです。

最初は苦労しましたが徐々に慣れ、今では納得のいく図面を作成できるようになりました。施工が予定通り進捗してお客様に喜んでいただけた時は、とても嬉しいです。

ある大学の空調設備の更新工事は印象的です。更新台数は約30台という中規模案件でしたが、担当者様がなんと、元々空調メンテナンス会社に勤務されていた方だったんです(笑)。

私の作成した施工図に対し「この寸法で本当に良いのか？」「この配管ルートの根拠は？」と厳しい質問を受け、書き直しを重ねることに。先輩にも相談しながら悪戦苦闘しましたね。

8月の工事開始に向け、7月の初めから施工図を描き続け、結局OKが出たのは工事が始まる直前でしたが、何とか完成しました。

それが、工事完成後には飲みに連れていっていただき、「最初はどうなるかと思ったけど、よく頑張ったな！」という言葉までいただきました。ホッとしたのはもちろんなんですが、プロとしての大切な心構えをお客様から学ばせていただく貴重な経験になりました。

案件ごとに最適なメンバーを選び、選抜チームを組んで作業にあたれるのが醍醐味です。サービスエンジニアの頃は社内チームで仕事をします。それもとても重要でやりがいがあるのですが、工事部門では、社外の協力業者さんと手を組んで仕事をしますので。

協力業者さんは幅広く、得意とする工事も業者さんごとに千差万別です。「電気工事ならここ」「配管工事ならあちら」とベストなキャスティングをしながら、理想の工事を実現できる「最高のチーム」を編成していく過程は、まさしくこの仕事の醍醐味だと思います。

そう思います。経済学部出身の文系で、卒業後は食品メーカーの営業職。その後もTO-REIに人事として転職したはずでしたが、今は図面も引ける工事マンです。自分がものづくりに関わることになるなんて、想像もしていませんでした。

サービスエンジニア生活が始まって空調機器に触れたとき、意外なほどに面白いと感じたことは今でも覚えています。

何よりエアコンを直すことで、お客様から感謝されることが新鮮でした。転職してきたからこそわかると思うのですが、感謝される仕事ってあんまりないですから。

楽しい職場です。本当に仲が良くて...。休みが合えば皆でフットサルやスキー、BBQなどを楽しんでいますし、先輩や後輩とはよく飲みに行きますね。

長く働けている理由は、職場の居心地の良さです。就職や転職で悩んでいる方には、「一見興味がない業界や会社でも、飛び込んでみると意外と面白かったり自分と好相性だったりする」ということを伝えたいです。